天和元年（一六八一年）三月、宗祖弘法大師四十二世の法孫宥盛法印の開山、同年十月創立されたといわれている。

※伝説として弘仁の昔弘法大師東国巡錫の途上、この地に来られ来福寺を草創したといわれる。
本尊に大日如来を安置した。
これは行基菩薩の作ったもので、先祖の冥福を祈り広く崇敬されていた。
境内に竜の頭の形をした石がある。
これは大師創設の地を卜せんとして、たまたま霊夢に現れた所であったので山号を竜石山と名付けたといわれる。

社寺明細帳では天和元年宥盛法印開山とあるが、来福寺の文書によると、延文三年（一三五八年）入滅した重海法印が開山とある。
天和元年より三〇〇年余ほどさかのぼり、六百年余の歴史のある寺と思われる。